きっといつでも、ゆめのはじまりんりん

残念ながら女の子が授からなかったワタクシ。夢である「大きくなったらお父さんのお嫁さんになる」の言葉を聞けなかった。でも諦めはしない。まだ孫が居るからである。

今年からは、ずっとのクリスマスプレゼント

ほんとのクリスマスプレゼントをもらうのは、プレゼントを渡す方である。

 

ということは何度も書いてるが、そのためにはやはり、一番欲しがっているものはなんなのか、きっちりとリサーチする必要がある。

よく観察しなければならないし、言動を注意深く見る必要がある。

といっても何も難しいことはない。好きな孫の面倒を見てれば自然と分かる。

 

分かるはずなのであるが、今年はなにかこう、いつもと様子が違う。

全くサンタさんにおねだりする様子が見えんのである。

 

サンタの存在を疑っている、というのともちょっと違う。

 

悩んでいたら、息子が、今年は何もプレゼントしなくてもいい、ということを伝えてきた。

うむむむむむむ。

 

なぜじゃ。

楽しみにしているクリスマスプレゼントなのに。

いったいなにがどうなっているのじゃ。

 

クリスマスイブの夜、いつもに増してベタベタとおばあちゃんにくっついてケーキを食べて、そのままくっついて寢てしもた。

 

わしはといえば、、息子が買ってくれたケーキでも食べて、これまでの緊張感溢れるイブの夜と違い、すっかりリラックスし、そしてちょっと寂しい気持ちで寢てしまった。

 

 

 

おじいちゃん、おじいちゃん~、おはよ~~。

 

おお、ぱみゅ子。えらいまたはやいなあ。

おはよう。

 

おじいちゃん、サンタさんがお願いちゃんと聞いてくれたよ~~~っ。

 

えっ。(さては息子のやつ、抜け駆けしたんかいっっ。)

いったい、なにをもらったんじゃ?

そんなに嬉しそうな顔して。

 

おじいちゃん、サンタさんにお願いしたのは、ものじゃないんだよ~。

 

え?

 

これから、ずっとクリスマスには、おばあちゃんと遊んで一緒に寢て、朝御飯はバンケーキ作ってもらって、一緒に食べたいってお願いしたんだよお~。

 

ん?

そんな簡単なこと、いちいちお願いしなくても、いつでもしてくれるじゃろう。

 

だって、おばあちゃん、今年ガンってすごい大変な病気にかかって、もうどうなるんだろうって、おじいちゃんも言ってたじゃん。

 

あ。

そうじゃったのう。

 

その時に、サンタさんにお願いしたんだもん。

おばあちゃんがよくなりますように。

これから、もうずっと、クリスマスには一緒にケーキ食べて、

一緒に寢て、

そして、一緒に朝御飯はバンケーキつくって、

一緒に食べられるようにしてくださいって。

 

ほ~。

そうじゃったのか。

 

うんっ。

ちゃんとサンタさんが約束守ってくれたんだよっ。

今ホットケーキ焼けたから、おじいちゃん起こしにきたんだよおっ。

 

そうか。

 

これから、もうずっとずっと、ちゃんと一緒にケーキ食べて、一緒に寢て、一緒に朝パンケーキ焼いて食べる。

これからもうずっとずっと、クリスマスはこうやって過ごすんだもん。

 

そか。

そりゃ楽しそうだのう。

 

 

うんっ。

おばあちゃんは、もうずっとずっと一緒に居るんだもん。

だから、おばあちゃんはもう大丈夫だもん。

 

そうじゃな。

 

おじいちゃんは、わたしには絶対にウソつかないんでしょう?

 

ん?

そうじゃ。

 

だから、サンタさんはちゃんと居るんでしょ。

 

もちろんじゃ。

 

だから、約束もちゃんと守ってくれるに決まってる。

 

もちろんじゃ。

 

うっひ~~。

これでもう安心だあ~~。

 

 

おじいちゃん、ほら、はやく一緒に食べようよっ。

 

おお、そうじゃのう。

 

こぼしちゃだめだよっ。

 

それよりぱみゅ子。

 

うん? なあに?

 

なぜぱみゅ子のパンケーキは丸々として美味しそうなのに、

じぃのは、歪んだりしちゃるのじゃ?

 

たって、丸くするの意外と難しいんだもん。

それ、ぱみゅ子が焼いたんだよ。

おじいちゃんに大サービスなんだから。

 

そりゃ嬉しいのう。

しかし、ぱみゅ子や。

来年はもう少し上手になっておくれよ。

 

ふんだ。