きっといつでも、ゆめのはじまりんりん

残念ながら女の子が授からなかったワタクシ。夢である「大きくなったらお父さんのお嫁さんになる」の言葉を聞けなかった。でも諦めはしない。まだ孫が居るからである。

おじいちゃんとの約束。ぜったいぜったいぜったいに守ってよね。

こんにちは~。

ぱみゅ子だよ~~。

 

いつもはおかあさんかおばあちゃん、時々はおじいちゃんに本を呼んでもらって寢てます。

おとうさんは帰りが遅いから、寝る前にはなかなか会えないのがヤなところ。

 

昨日は、本を読んでもらって気持ちよくなって

目をつむってぽんやりしてる時に

おじいちゃんとおばあちゃんがお話してるのを聞いてました。

もうねちゃったと思ったんだね。

ふたりの声を聞きながら寝るのも、なんかいいなあって思いながらぼんやり聞いてました。

 

おとうさんが産まれた時の話をしてて、

おばあちゃんのおかあさん、ひいおばあちゃんだね、

が、おとうさんが産まれる前、おばあちゃんの背中をずっとさすってたって。

おじいちゃんも最初は交代してたらしいんだけど、

そのうち眠たくなって寢ちゃったって。

おじいちゃんらしいなあ。

 

おとうさんは早朝に産まれたそうで、

その時はおじいちゃんも起きて、

恐いから付き添いはイヤだったんだけど、

あんまりおばあちゃんが辛そうなので、

一緒にいこかって聞いたんだけど、

おばあちゃんが一人で行くって言い張ったって言ってた。

 

だけど、おばあちゃんはそれをおぽえてないって。

 

う~ん。

おじいちゃん、ほんとはおばあちゃんは付きそってって言ったんじゃない?

ほんとなの?

おじいちゃんは怖がりだから、きっと逃げたに違いない。

ふふ。

 

おじいちゃんが、

ひいおばあちゃんは一睡もしてないのに、

その後、仕事もしてて、心底びっくりしたって。

 

ひいおばあちゃんはとてもがんばり屋さんで働き者っておばあちゃんが言ってた。

すごいなあ。

わたしは小さいころ、ちょっとだけ遊んだ思い出がある。やさしいばっかりだったなあ。

 

一晩中背中をさすってたひいおばあちゃん。

おばあちゃんも、やっぱりわたしが産まれた時、

おかあさんの背中をさすってたのかなあ。

 

わたしもこどもを産むとき、おばあちゃんとおかあさんに背中さすってほしいな。一緒に居てほしいなあ。

 

そんなことをぼんやり考えてたら、

今癌の治療を終わって検査を続けてるおばあちゃんが、

わたしが死んだあと、というお話をしだした。

 

えっと思ったら、

おじいちゃんが、

昔、おばあちゃんがおじいちゃんを大好きだった時、

残すのはかわいそうだから、オレがあとに残るって言ってたけど、

今はもう立場逆転してるから、絶対にお前は先に死ぬなよって、言ったんだ。

 

わたし、それを聞いたとき、もうすっごく寂しくて悲しくなっちゃって、

声を出して泣いた。

 

いやだあああ~~。

死んじゃいやだああああ。

 

おじいちゃんとおばあちゃんは、わたしが寢てたと思ってたので、

びっくりしてた。

おばあちゃんがだっこしてくれて

ごめんごめん、大丈夫大丈夫って。

 

そしたら、おじいちゃんが、

すまんすまんぱみゅ子、

大丈夫じゃ、おじいちゃんは絶対に死んだりせんからって。

 

ほんと?

 

そうじゃ。おじいちゃんがぱみゅ子とした約束、破ったことあるか?

一度もないじゃろう?

って。

 

そいえばそうだな。

良くうそは言うけど。

 

ん?

じゃあ、おばあちゃんは?

おばあちゃんが死ぬのもホヤだあああっ。

も一回そういって泣いてたら、

おじいちゃんが、

おばあちゃんはおじいちゃんが死んでから死ぬ約束だから、

おじいちゃんが死なないからおばあちゃんも死なない、

そういうことじゃ。

わっはっは~~~。

 

って大笑いした。

 

おじいちゃんのその顔見てたら、

なんだかほんとの気がした。

 

おばあちゃんにぎゅっとされながらいつのまにか寢てた。

 

おじいちゃん、その約束、絶対に守ってよね。

 

やぶったら、許さないぞおお。