おばあちゃん、おかえり。
こんにちは~。
ぱみゅ子だよ~~っ。
今日はおばあちゃんの退院の日。長かったなあ。といっても、いつもと同じ一週間で、延びることもあるから短いはずだし、今回は半分ぐらいはお見舞いにも行ったから、寂しさは減ってるはずだけど、なぜか寂しさは増えていく。
おじいちゃんと迎えに行って、帰りはタクシーに乗って帰って来ました。はやくおじいちゃんの車が復活しないかなあ。
おじいちゃん、タクシーで緊張したのか、全く逆方向の案内してて、運転手さんに、ごめんなさい~~~って謝ってた。
んでも、運転手さんはその分、お金も貰えたし、逆に運転手さんにとっては良かったんじゃ。
車があった時は、いつもケーキ屋さんによって帰ったんだけど、今日はそれもなし。
おばあちゃんは、お腹に水だ溜まってるということで、食欲も全然なし。ずっと苦しそう。
わたしの前ではにこにこしてるけど、無理しなくていいんだよ、おばあちゃん。
わたしが、いっぱい元気分けてあげるからっっ。
おとうさんが夕食を買って来てくれたので、それを家族で食べました。焼肉弁当だったよ。
おばあちゃんは、全くいらないって言ってたんだけど、おじいちゃんが自分のお弁当のお肉を少しだけたべさせてあげてました。
おとうさんの買ってくる弁当はすごいいいやつだから、お肉もとても美味しかった。食欲の全くないおばあちゃんに食べる気を興させるぐらいだからなあ。
おとうさん、ないすっっ。
少しお疲れおばあちゃん。
こんにちは~。
ぱみゅ子だよ~~。
今日もお昼ご飯食べたあと、おじいちゃんとおばあちゃんのお見舞いに行きました。
天気がもうめっちゃ微妙な感じだったけど、振ってると言えば振ってるので、電車で行きました。らっき~。
おばあちゃんがエレベーターに乗っておりてきた。
昨日とバンダナが違ってちょっと雰囲気が変わった感じ。
そのバンダナいいね~っ。
おばあちゃんにそう言ったら、おばあちゃんが、そう、と小さく頷いた。
おじいちゃんは、今、おばあちゃんが退院したら、一緒に少しでもお金を稼ぐことができるように、車を買おうとしてるので、その途中報告。
おじいちゃんは、たいてい優柔不断で、きゃりーぱみゅぱみゅ様の言う通り、という技を編み出したんだけど、車となるとなかなかそうは行かない模様です。
今日はおばあちゃんが少し元気がなくて、
毎日こうしてお見舞いにくると、おばあちゃん、頑張ってお話してくれるから、
それがつらいのかな、とちょっと心配。
おじいちゃんも同じことを思ったようで、大丈夫か?って聞いたら、
どうやら抗がん剤の作作用で食欲がないみたい。
んも~。また抗がん剤なのかあ。
こんなにつらい思いしてるんだから、ガンをやっつけてよねっ。
やっつけてくれなかったら、もう、わたし絶対に許さないんだから。
おばあちゃんに、学校の様子をきかれた。
おばあちゃんのお見舞いのために学校は途中で帰って来てる。
おじいちゃんは当然、みたいな顔をしてるんだけど、
おばあちゃんは、おかあさんが怒っていないかちょっと気にしてる。
おばあちゃん、おかあさんも、ぜ~んぜん怒ったりしてないよ。
それどころか、おかあさんはお仕事で小見にいにいけないから、わたしの分まで行ってきてって言ってるんだよ。
おかあさんは、退院するのをほんとに楽しみに待ってるよ。
御馳走いっぱい作ってくれるよ。
だから、全然気にしなくていいんだよ。
それにさ。
もしもおかあさんがダメって言っても、わたしはおじいちゃんに頼んで絶対にお見舞いに来るよ~。
そんなことは絶対に言わないし、おとうさんも、きっとぱみゅ子の味方になってくれるはずだしね。
その代わり、お勉強は教えてねっっ。
おじいちゃんも教えてくれるけど、すぐに遊びだすからなあ。
そだそだ。
おじいちゃん、ちゃ~んと野菜いっぱい食べてるよ。
そう言うと、おばあちゃんはちょっと嬉しそうに笑ってた。
明日は無理して来なくてもいいよ。
おばあちゃんがそう言ったら、
おじいちゃんは、
きたいから来てるんやけど、疲れるようやったら、明日は辞めるかな。
って言ってた。
明日は日曜日だから、病院の患者さんの会計支払いに紛れてズルの面会が出来ないから、面会に来ても30分だけの正規の面会になるかもなあ。
帰る時のエレベーターで、いつものように、おじいちゃんはちょっとだけ角度付けて、最後まで手を振ってた。
わたしは、ちゃ~んとおばあちゃんの真っ正面で、ギリギリまで近づいて、思いっきりお手手振ったよ。
おじいちゃんもなんだか元気がなかったみたいだから、帰りは一緒にマクドナルドに行って、器官限定のハンバーガーを食べたよ。
おじいちゃんも元気だすんだぞ。
お見舞いできるようになったけど、相変わらずズルお見舞い。
こんにちは~。
ぱみゅ子だよ~~。
前の前の前の入院の時たったと思うけど。もう忘れちゃった。
まだまだお見舞いが出来ない時に、病院の中のコンビニで待ち合わせしてズルお見舞いしたことがあったんだけど。
今は、30分に限り、お見舞いがてきるようになった。
んでも、30分はさすがに短いなあってことで、おばあちゃんは割と自由に動けるということで、またまたコンビニ前で待ち合わせしました。
今日はわたしも頑張って自転車で行ったんだけど、遠かった~。もう次からは電車にしてもらおっ。
ちゃんとお土産にプチトマトを買って行ったんだよ。プチトマトがお土産ってなんか不思議な感じがするんですが、これはおばあちゃんからのリクエストでした。
ちゃんと野菜をとってえらいなあ。
でも、今日はおじいちゃんも野菜炒めをたっぷり作って食べてたから、えらいっっ。
なんでも昔はりんご持って行って、ベッドの横で剥いてたらしいんだけど、今はナイフとか持ち込めないし、それにお見舞い自体が特例だし、なんか、昔とは随分と変わっちゃったんだなあ。
話を戻して~。
コンビニのところで待ち合わせたんだけど、入院してる患者さんはイートインで座って食べたらダメ、というルールがあるので、会計する人が待つ椅子のところに行きました。ここは人の往来も多いからちょっとうるさいんだけど、席も十分に余ってるし、迷惑にもあまりならないと思う。
んま~、こうしておじいちゃんみたいにズルお見舞いが増えると、また問題になるのかもしれないんだけど。許してもらおっ。
今日のおばあちゃんは、朝から病院の中を何週も歩いたり、ちゃんとご飯も食べたりとすごく頑張ってるみたいだった。
おばあちゃん、えらいっっ。すごいっっっ。
全然食べられなくて辛そうだったから、ちょっとうるってきたけど、おばあちゃんの前ではもう泣かないって決めたから、泣かない。わたしもえらいっっ。えっへん。
おばあちゃんとおじいちゃん、そしてわたしとで、ケラケラ笑いながら話してたら、時間はあっという間にすぎちゃう。
おばあちゃんもあんまりずっと話すと疲れちゃうし、もうそろそろシャワーの時短だってことで、帰ることになったんだけど。
う~ん。
仕方ないなあ。
そのあと、おじいちゃんと自転車置き場に行って、自転車をだそうとしたら、おじいちゃん、財布を忘れてきてることに気がついた。
うわ~~っ。
びっくりしたんだけど、まだ無料のサービス時間だったから、助かりました。良かった~。
んでも、帰り道、おじいちゃんが、もしもお金掛かってて困ったら、もう一度お見舞いに行くことになってたなあって。
えっ。そうなの?
そしたら、そっちでも良かったな。
いつでも会いたい時に会いたいもん。
明日もいこうね、おじいちゃん。
電車で。
初めてのビデオ通話。
こんにちは~。
ぱみゅ子だよ~~。
昨日おばあちゃんが入院して、今日は抗がん剤を打つ日。
抗がん剤の中でも、効果があんまり期待できないお薬らしいんだけど、その分、短い時間になってるみたい。
それでも、まずは少しでも効くことが大事だもんね。
おじいちゃんがすっとLINEで連絡取ってた。
もうコロナの影響から徐々にいつもに戻ってるので、お見舞いにも行けるようになってる。
今日もおじいちゃんと一緒にお見舞いに行くつもりで家をでたんだけど、その時におばあちゃんからLINEが来て、雨が振りそうだから、今日は辞めとこうって。
おじいちゃんもわたしも、一目おばあちゃんに会いたいから、行く~って言ったんだけど、おばあちゃんがダメだって言い張った。
今は車が無くて自転車で病院に行くつもりだったので、おばあちゃんは心配したんだよね。
おじいちゃんも、そしてわたしも、おばあちゃんがそこまで言うんだったらって、しぶしぶ途中で引き返した。
おじいちゃんは大丈夫なのにな~、雨なんて降らないのにな~ってぶつぶつ言ってたんだけど、もう少しでお家、というところで、空が急に暗くなって、大粒の雨が降り出した。
うっきゃ~~~っっっ。
おばあちゃん、大正解~~~っっっ。
おじいちゃんと急いで自転車置き場まで行って雨宿りしたら、おばあちゃんからLINE電話がかかってきた。
おばあちゃんの言った通りだったよお~、雨がふってきたよお~って急いで報告したら、おばあちゃんが、これ、ビデオ通話にしてるよ~って。
うわ~~~~っ。
最初はおじいちゃんが普通の通話だけの画面にしてたんだけど、ビデオ通話だってことで、切り換えたら、おばあちゃんだ~~~~っっっ。
いつも通りの優しいおばあちゃんのお顔がば~っと、画面いっぱいに写った~~~。
わたしはもう泣かないって決めたから、一生懸命、おじいちゃんは行こうとしたんだよお~、でもおばあちゃんが正解で、おじいちゃんは全く頼りにならないよね~って、告げ口した。
おばあちゃんがにこにこしてたので嬉しかったなあ。
仕方ないので、おじいちゃんにもちょっと変わった。
おばあちゃんが疲れたらいけないので、できるだけ短く我慢したんだけど、10分ぐらいはお話したかなあ。やっぱり楽しかったなあ。
明日はお見舞いに行けますようにっっ。
直接会ったら、何話そうかなあ。
最近は、ず~っとおばあちゃんと一緒でお話もたっぷりしてるから、おばあちゃんの様子をいっぱい聞こうかな。
あっそうだ。
おじいちゃんがお風呂さぼったって、ちゃんと報告しよっっっ。
今日は無事に入院したよっ。
こんにちは~。
ぱみゅ子だよ~~。
おばあちゃん、先週は入院できなかったんだけど、一週間、なんとか頑張ってお散歩とかして、状態が良くなったので、入院できることになりました。やった~~っっ。
これで一週間おばあちゃんは入院。寂しいけど、病気を治すためだから仕方ないよねっっ。
おじいちゃんは、今日は大忙しでした。
おばあちゃんが病院に行ったのは8時。
診察はその一時間後。
そして、なんとおじいちゃんの病院の予約が11時にあったから、おじいちゃんは、急いで病院に行きました。
その時は、わたしとおばあちゃんの二人きり。
のはずだったんだけど、入院患者さんで知り合いの人が居たから、その人と3人でおしゃべり。
そしたら、その人の娘さんもやってきて、4人でおしゃべり。
おばあちゃんとその患者さんとその娘さんとわたし。
年齢も随分と離れていたけど、おしゃべりは本当に楽しかったな~。
わたし、ジュースとお菓子を貰ったよ。
えへへへ。
おじいちゃんが病院まで戻ってきて、お昼の2時におばあちゃんは入院するので、それまでずっとまた3人でお話してました。
おばあちゃんは、おじいちゃんがちゃんご飯食べるように、お片づけするように念を押してた。
わたしにも、ちゃんとキビシク見張っててねって。
おばあちゃん、わかたよ~~。
もうキビシク見てるから、おばあちゃんは安心して病気を直してね。
おばあちゃんが入院できませんでした。
こんにちは~。
ぱみゅ子だよ~~。
今日は、おばあちゃんが入院の日。前回と前々回は、おじいちゃんが機嫌が悪かったというケシカラン理由と、おじいちゃんのお仕事の関係もあって、おばあちゃんは一人で入院市に行ったんだけど。
わたしが付きそっていきたいのはやまやまなんだけど、一人で帰られないから。
今日はおじいちゃんの時間があったので、3人で行くことに。
わたし、お医者さんにちょっと言いたいこともあるんだよねっっ。
おばあちゃん、ちょっと我慢する方だから、あんまりお医者さんに自分の気持ちを話してないみたいなんだ。
それはもちろん、おばあちゃんじゃなくて、
患者の気持ちを丁寧に聞こうとしないお医者さんが悪いっっ。
って、これはおじいちゃんの受け入りなんだけど、わたしも本当にそう思う。
おばあちゃん、すごい不安なのに、ちゃんと気を配ってほしいっっっ。
もう言ってやる気持ちまんまんで行ったんだ。
今日は行く時に、タクシーに乗ってから、おじいちゃんがiPhone忘れたことに気がついて一度取りに戻るという大失態があったんだけど、おばあちゃんはこんな時でもいつでも優しい。おじいちゃんとは違うな~。
おじいちゃんだと、おばあちゃんが忘れたら、きっと怒らないとは思うけど、イヤミのひとつ二つは言ってたと思うんだよね。ケシカラン。
ま、わたしには一切そんなことはないんだけど、おばあちゃんにもそうであって欲しいんだよ、おじいちゃん。
朝早く血液検査して、診察を3人でおしゃべりしながら待ってたら、名前呼ばれた。
おおっっ。いよいよだっ。
わたし、手をぎゅっと握って準備して、片方の手はおばあちゃんの手を握って行った。
扉を開けると、先生が開口一番
「血液検査の結果が悪いから、今日は入院できない」
って。
ええっっっ。
そんなに状態が悪いの???
わたし、びっくりしちゃって、先生に文句言うの忘れちゃった。
そしたら、おばあちゃんが先生に自分でいろいろと話してた。
つらい気持ち。不安な気持ち。
先生もちゃんと聞いてくれて、自分の奥さんも癌になって、一緒に趣味でスポーツを始めた、なんて話もしてくれた。
今日はおばあちゃん、おじいちゃんもわたしもついてるから、なんだと思いたいんだけど、積極的に先生と話してた。
先生も、そういう不安な気持ちをまず言えるようになったということがひとつ前進やって誉めてくれてた。
良かったね、おばあちゃん。
入院できなかったのは残念だけど、先生とお話できたのは良かったなあ。
そのあと、病院が用意してくれているカウンセリングも行って、つらい気持ちを話してた。
おばあちゃんが泣くところはやっぱり見ていてつらいし、
どうしても一緒に泣いちゃうけど、
もうわたしは泣かないようにしよっっ。
だって治るんだから泣く必要ないし、
おばあちゃんをちょっとでも笑顔にしてあげたいし。
おじいちゃん、一緒にがんばろ~~っっ。
おばあちゃんを支えるもの。
こんにちは~。
ぱみゅ子だよ~~。
いよいよ明日からおばあちゃんは入院。
悪い病気をやっつけるためだと思っていても、やっぱり寂しい。
だから今日はいつもに増しておばあちゃんとべったりしてました。
おばあちゃんが入院の用意をしている時、少しこまっていたみたいだから、どうしたの?って聞いたら、おばあちゃん。これ持っていこうか迷ってるの。
って、小さめのぬいぐるみを指さした。
さっすがおばあちゃん。
わたしのぬいぐるみ好きはおばあちゃんと一緒だ。
お部屋がぬいぐるみでいっぱいなのも、わたしのお部屋と一緒。
さすがに大きなものは持っていけないから、少し小さめのものを選んでた。
亀さんのぬいぐるみ。
わたしは、おじいちゃんがだめって言ったの?
って聞いたら、おじいちゃんは持っていけって言うんだけど、恥ずかしいかなあって。
おばあちゃんっっ。
おじいちゃんがいつも言ってるよ。
自分の好きなものといつも一緒に居ていいんだって。
ぜ~んぜん恥ずかしくないよお~~。
もし何か言う人が居たら、わたしがぶっとばしてあげるっっっ。
おばあちゃんは、にこにこ笑って、ぬいぐるみを荷物に加えていました。
うんうん。
ぬいぐるみさん、おばあちゃんをお願いだよっ。
ずっと一緒にいられるんだから。
ちょっとぬいぐるみさん、いいなあって思いました。
おばあちゃん。
がんばってね。